恵長丸とは

鳥取・網代港所属の底曳き漁船です

恵長丸(けいちょうまる)は、鳥取県の東部に位置する岩美郡の網代(あじろ)港という漁港に所属し、底曳き網漁を行っている漁船です。

私たちは、冬の松葉ガニ(ズワイガニ)をはじめとして、カレイやハタといった海の底の方に住む魚介類、アンコウなどの深海魚などを獲っています。獲れた魚の中には、一般の方が普段見る機会のないような珍しい魚種も!

獲ったばかりの魚の味…。その旨さを一番知っているのが私たち漁師です。少しでも多くの方にトレトレの魚の「美味しさ」を届けたいと思い「船からの直販」を目指して、このウェブサイト「恵長丸ダイレクト」を立ち上げました。

「新鮮な海の幸を新鮮な状態でお届けする」

それが、私たちの誇りです。

鳥取・網代港 恵長丸

底曳き網漁

「底曳き網漁」という漁法をご存知でしょうか?

底曳き網漁というのは、片側約2kmのロープに網をつけて海底を引っ張って海底ちかくに住む魚介類を獲る漁法です。

図のように魚やカニがいそうな所を見極めて、ひし形にロープを出していきます。このことを「うちまわし」といいます。 うちまわす場所を見極めるのが船頭の一番の腕の見せ所です。

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ロープを出し終わったら1時間位引っ張ります。この網は、1つ200万円くらいする高価なものなので、まず失敗は許されません。

船員の構成と仕事

  • 船頭:船員に指示を出す司令塔。漁場の決定(うちまわし)や操船を行います。
  • 機関長:エンジンの始動・停止・機械全般の保守や修理を行います。
  • 甲板員(6人):網を揚げ、魚を大きさごとに仕分けてパックし、ダンブルといわれる大きな冷蔵庫に詰めていきます。

船での生活(恵長丸の衣食住)

船では作業中常に上下のカッパを着用します。冬場は風も水も通さないのでよいですが、夏場はサウナスーツと化し、中は汗でずぶ濡れになってしまいます。

船の上では絶えずやることがあり、一日中脱ぐヒマもない事はざらで、長靴の中に汗が溜まるほどです。まさに地獄というほかなく、中には熱中症や脱水症をおこして倒れる人もいるほどです。

船上での食事は、ほとんど一般の方と変わりません。例えば、カレーライス・肉じゃが・やきそば・カップラーメン、などなど。一番漁師歴の浅い若者が炊事係となって、仕事の合間を縫って料理をします。しかし、これは食べる時間がある場合の話…。忙しい時には食べずに働くことが多く、中にはポケットにパンを入れておく人もいます。

船には船員が休むための船員室があります。そこには人ひとりがやっと入れるぐらいの寝台があって、みんなここで寝るのですが、これも時間がある場合の話…。忙しい時には船員室に入る事はありません。時間があって寝ることができたとしても、頭の上に車のクラクションが取り付けられていて(船によってはブザーだったりラッパだったりします)すぐ起こされます。

およそ3〜5日の航海の間は、ほとんど寝るヒマもない生活が続きます。一応、お風呂もあるにはあるのですが、当然ながら入ることはまずありません。

恵長丸のしくみ

恵長丸ってどんな船?

恵長丸は現在の船でなんと8代目!125トン・1000馬力。

主な設備

  • 保冷、自動温度制御のダンブル:パックに詰めた魚等を入れておく大きな冷蔵庫です。
  • 保冷の生け簀:自動制御で指定温度が保てます。
  • 循環型生け簀:海水を循環しながら冷却し海水が対流することにより松葉ガニが良く生きます
  • 海水殺菌装置:紫外線殺菌装置を二台取り付け船上で使用する海水はすべてこの装置を通っています。
  • 超省エネ設計:エンジン、発電装置、冷却装置、投光機等すべて省エネを意識して設計することにより、船の重量が85トンから125トンに大型化したにもかかわらず、先代の船とほぼ同等のエネルギー消費となっています。